JAXAは2017年12月21日、気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)と超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)を12月23日10時26分22秒に打ち上げると発表しました。打ち上げには「H-IIA」ロケットが利用され、種子島宇宙センターで実施されます。
しきさいは19種類の色(波長)を観測できるセンサ「多波長光学放射計(SGLI)」で、気象変動メカニズムを研究します。またつばめは高効率イオンエンジンによる高度300km以下の「超低高度軌道」の継続飛行の実験を予定しています。
そして打ち上げに利用されるH-IIAは「F37/高度化仕様」。打ち上げから16分後にしきさいを高度800kmに、そして1時間48分後につばめを300kmという、異なる高度の軌道に投入するJAXA開発の技術を初めて利用します。
なお打ち上げ時間帯は10時26分22秒〜10時48分22秒(日本標準時)で、打ち上げ予備期間は12月24日〜2018年1月31日が設定されています。また打ち上げの模様はYouTube(URL)やニコニコ生放送(URL)でも放送される予定です。
Image Credit:JAXA
■H-IIAロケット37号機(高度化仕様)による気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)および超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の打上げ時刻及び打上げ時間帯について
http://www.jaxa.jp/press/2017/12/20171221_h2af37_j.html
(塚本直樹)