日本チーム「HAKUTO」がロボット月面探査レース「Google Lunar XPRIZE(GLXP)」の事実上の達成断念を発表したのに続き、HAKUTOの計画に深く関わっていたインドチーム「チームインダス」もロケットの調達を断念すると正式発表したことが、海外で報じられています。
チームインダスはインド宇宙研究機関(ISRO)の「PSLV」ロケットを利用して着陸機(ランダー)と探査車(ローバー)を打ち上げるべく、Antrixと契約しました。またこの着陸機には、HAKUTOのローバー「SORATO」も相乗りする予定でした。
今月はじめのKenの報道によれば、チームインダスがロケット調達を諦めた理由には資金不足やハードウェアの調達未遂、マネジメント上の問題など複数が存在するようです。また、チームインダスはGLXPがレースを延長せずに終了することを尊重すると発表しています。
現在、HAKUTOはPSLVでの打ち上げの可能性が正式に途絶えた形となります。ただしチームは2018年3月31日の期日までローバーの調整を行い、あらゆる可能性を模索する予定です。またローバーを開発しているispaceは2019年末頃と2020年末頃に月探査計画を予定しており、SORATOの将来はそちらに任されることになるのかもしれません。
Image Credit: チームインダス(Twitter)
■TeamIndus officially confirms termination of launch services agreement with ISRO
https://www.thenewsminute.com/article/teamindus-officially-confirms-termination-launch-services-agreement-isro-75323
(塚本直樹)