ロイターや複数の国内報道機関は2018年1月26日、三菱航空機が開発をすすめるリージョナルジェット「MRJ」が初の受注キャンセルを受ける可能性があると報じています。
MRJはプラット・アンド・ホイットニー社製の新型エンジンを搭載することで、高燃費かつ低騒音な小型ジェット機として開発されてきました。しかし開発の難航からこれまで何度も納入時期の延期が発表されており、最新の予定では2020年半ばの納入を目指すとされています。
そして今回の報道では、米イースタン航空による購入権を含む40機がキャンセルされる可能性が報じられています。MRJの受注キャンセルが確定すれば、今回が初めてのケース。なお、キャンセルの理由は納期遅延や性能によるものではなく、イースタン航空が米スウィフト航空に買収された際にMRJ購入計画が引き継がれなかったことが理由だそうです。
一方、MRJのライバルとなるブラジル航空会社のエンブラエル「E2シリーズ」は年内にも納入が開始される予定です。
Image Credit: 三菱航空機
■MRJで初のキャンセル確定、米イースタン航空の40機=三菱航空機
https://jp.reuters.com/article/mrj-cancellation-idJPKBN1FF0HU
■三菱重社長、初キャンセル示唆 米航空の40機
https://mainichi.jp/articles/20171216/ddm/008/020/034000c
■MRJ、初のキャンセル 米イースタン航空発注の40機
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2617738026012018I00000/?n_cid=SNSTW001
(文/塚本直樹)