あと数日後の2018年1月31日には、日本全国で皆既月食が観察できます。今回は大変観測条件がよく、見逃せない天文イベントとなりそうです。
月食とは、地球の影に月が隠れることで「食」が起きる現象です。また今回は皆既月食ということで月食の間に完全に月が隠れ、赤黒く輝く赤銅色の月が観測できる予定となっています。
日本では月が欠け始める「部分食」が1月31日の20時48.1分、完全に月が欠ける「皆既食」が始まるのが21時51.4分、食の最大が22時29.8分、皆既食の終わりが23時08.3分、部分食の終わりが24時11.5分となっています。また部分食の前後でも、月が地球の薄い影の中に入る「半影食」が発生します。こちらはカメラなどで撮影すれば、違いがわかるそうです。
なお次回に日本で発生する皆既月食は、2018年7月28日に東北地方以西で観察できる予定です。また、日本全国で観察できる皆既月食は2022年11月8日となります。さらに、今回の皆既月食で国立天文台は観察レポートを送信する「皆既月食を観測しよう」キャンペーンを実施します。
Image Credit: 国立天文台
■皆既月食(2018年1月)
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2018/01-topics04.html
(文/塚本直樹)