宇宙開発企業のスペースXは2018年1月31日(現地時間)、ケープカナベラル空軍基地から「ファルコン9」ロケットを打ち上げました。ロケットは通信衛星「GovSat-1」の軌道投入に成功しています。
今回打ち上げられたファルコン9の第1段は再使用ロケットで、2017年5月にNRO(アメリカ国家偵察局)の偵察衛星打ち上げミッション「NROL-76」に利用されました。一方、今回の打ち上げではロケット第1段の着陸は実施されていません。打ち上げはロケット上段のセンサー交換を理由として、1月30日から延期されていました。
そしてGovSat-1はルクセンブルグと衛星オペレーター「SES」による共同ミッションで、重量は約4.2トン。製造はオービタルATKが担当し、高度3万6000kmの静止軌道からヨーロッパ、中東、アフリカ地域、さらには大西洋やインド洋において通信サービスを提供します。
スペースXは21回のロケット第1段の着陸と、6回の再打ち上げに成功。今後は10回以上の再使用に耐えるファルコン9の新バージョンを導入する予定です。
Image Credit:スペースX
■SpaceX Launches Satellite Into Orbit on a Used Falcon 9 Rocket
https://www.space.com/39542-spacex-launches-govsat-1-used-rocket.html
(文/塚本直樹)