室屋義秀選手が2位の好成績を収めたレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップの開幕戦アブダビ大会。一方で3位につけたチェコのマルティン・ソンカ選手は、ルール違反でファイナル4失格が決定されました。
レッドブル・エアレースの委員会の公式発表によると、レース後におこなわれたパルクフェルメでの機体検査にて、エンジンのバルブタイミングの不正が発覚したとのこと。具体的には、『Red Bull Air Raceでは上死点前のクランク角度(BTDC / Before Top Dead Center)の上限を25°に設定していますが、ソンカのエンジンは25°ではなく28°に設定されており、エンジンの馬力にアドバンテージが得られていた』と発表されています。
ただし、委員会の見方ではバルブタイミングのズレは故意に設定されたものではなく、確認不足と長時間使用によるコンポーネントの疲弊によるものだとの見解となっています。
これによりソンカは3位から4位へと降格し、シーズンポイントが9ポイントから7ポイントへの2ポイント減の処置となりました。
Image Credit: 塚本直樹
■アブダビ:ソンカが4位に降格
http://airrace.redbull.com/ja_AE/article/abudabisonkaga4wei-nijiang-ge
(文/塚本直樹)