今や航空機での機内インターネットサービスは当たり前のものとなりましたが、その速度はそれほど速いとはいえません。しかしデルタ航空や衛星インターネットを計画するワンウェブ(OneWeb)らは、機内でのブロードバンドインターネットサービスの提供に向け歩みを進めようとしています。
まずワンウェブは、648機の人工衛星(予備として250機を追加)を打ち上げ、衛星コンステレーションによるブロードバンドサービスの提供を計画しています。すでにエアバスが人工衛星の製造を開始しており、以前の発表では2020年にサービスを開始すると発表していました。また、ソフトバンクも10億ドルの出資を行っています。
そして今回はデルタ航空とワンウェブ、それにエアバスや米通信会社のスプリント、インド通信会社のairtel、機内インターネットサービスのGogoが組み、「シームレス・エア・アライアンス(Seamless Air Alliance)」を発表。機内で5Gレベル、あるいはブロードバンドインターネットサービスの提供を検討することになったのです。
今回の発表は初期段階のもので、具体的なサービスの提供時期やその方法はまだ発表されていません。しかしいつの日か、機内でも高速インターネット接続を利用して動画配信サービスが楽しめる日がくるかもしれませんね。
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■A new group led by Delta, Gogo, and Sprint wants to bring broadband to the skies
https://www.theverge.com/2018/2/26/17053140/airplane-internet-broadband-delta-gogo-sprint-mwc-2018
(文/塚本直樹)