独ボーダフォンはノキアと共同で、2019年に月面に4G携帯ネットワークを構築すると発表しました。この4Gネットワークは、ベルリンベースの民間月面探査チーム「PTScientists」のローバー(探査車)のミッションをサポートすることになります。
もともと、PTScientistsは民間月面探査レース「Google Lunar X Prize」の参加チームの一つでした。月面探査レースは勝者なしのまま終了してしまいましたが、同チームは引き続き1機のランダー(着陸機)と2機のローバーの2019年の打ち上げを諦めていないのです。また、打ち上げにはスペースXの「ファルコン9」ロケットが利用される予定です。
PTScientistsはアウディと協力して開発したローバー「Audi Quattro」とランダー「ALINA」を利用し、47年ほど前にアポロ17号計画で利用されたローバーを調査する予定です。またノキアは、月面で動作可能な4G携帯基地局の開発に取り組むことになります。そして、ALINAはAudi Quattroが撮影したHDライブビデオを4Gネットワークにて月面から配信し、ベルリンのセンターが受信する計画となっています。
なお、月面探査レースに最後まで残ったチームには日本の「HAKUTO」も含まれています。HAKUTOのオフィシャルパートナーはKDDIなのですが、こちらは月面を携帯ネットワークのエリアにする計画はあったりするのでしょうか…?
Image Credit: PTScientists
■The Moon Will Get Its Own Mobile Phone Network in 2019
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(文/塚本直樹)