NASAが運用準備をすすめる、系外惑星を探査する「TESS(Transiting Exoplanet Survey Satellite:トランジット系外惑星探索衛星)」。こちらが2018年4月16日に打ち上げられることが、NASAから発表されました。
TESSは太陽系外に存在する系外惑星の調査に利用されます。観測には惑星が主星の前を通り過ぎる時の明るさの変化を利用するトランジット法が使われ、太陽系に近くまた明るい20万以上の惑星系を調査する予定です。運用期間は2年間が予定されています。
なお、TESSはスペースXの「ファルコン9」ロケットにてフロリダのケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げられる予定です。探査機の重さは318kgで、地球を13.7日で1周する高度約11万km〜約37万kmの楕円軌道に投入される予定です。
なお惑星探索衛星としては「ケプラー宇宙望遠鏡」が存在しますが、TESSは宇宙のより広い範囲(約85%)かつ地球から300光年程度までの惑星を探査することになります。そして既存の望遠鏡と組み合わせることで、惑星やその大気の組成を調査するのです。
Image Credit: NASA GSFC
■NASA’s Next Planet Hunter Will Launch a ‘New Era of Exoplanet Research’
https://www.space.com/40128-nasa-tess-mission-new-era-exoplanet-research.html
(文/塚本直樹)