宇宙開発企業のスペースX社がすすめる、衛星インターネット計画「スターリンク(Starlink)」。こちらの計画について、2018年3月29日に連邦通信委員会(FCC)がライセンスを認めたことが、海外で報道されています。
スターリンクは全世界にブロードバンドインターネット接続を提供する衛星コンステレーション計画です。将来的には1万2000個の人工衛星が打ち上げられ、そのうち4425個は上空約700マイル(約1100km)に、そして7518個は約200マイル(約320km)に投入されます。また2018年2月には最初の人工衛星のプロトタイプ「Tintin A/Tintin B」が打ち上げられました。
報道によれば、FCCはスペースXに対して今後6年で4425個の人工衛星のうち、半数以上を打ち上げるように要請しているようです。なお、スターリンクは2019年に初の運用可能な人工衛星を打ち上げ、2025年までには4000万人の利用者と300億ドルの売り上げを見込んでいます。
一方、衛星コンステレーションによる衛星インターネット計画についてはソフトバンクも出資する「ワンウェブ」も、年内の衛星打ち上げと2019年のサービス開始を目指しています。
Image Credit: スペースX
■FCC approves SpaceX’s ambitious satellite internet plans
https://www.theverge.com/2018/3/29/17178126/spacex-satellite-broadband-internet-fcc-approval-license-starlink-spectrum
(文/塚本直樹)