とうとうここまでたどり着きました。民間宇宙開発企業のヴァージン・ギャラクティック社はスペースプレーン「スペースシップ・ツー」によるエンジン点火飛行に初成功したことを発表しました。
ヴァージン・ギャラクティックは以前にもスペースプレーンの開発を進めていましたが、2014年に初号機「VSS Enterprise」でパイロットの死亡事故が発生。それ以来、2号機となるスペースシップ「VSS Unity」にてグライダー飛行などのテストを繰り返していたのです。
今回のテストではVSS Unityは母船(航空機)となる「ホワイトナイト・ツー」から高度1万5000mにて切り離され、エンジンを点火。そして2人のパイロットによりエンジンが30秒間点火され、マッハ1.6/高度約2万6000mにまで達したのです。さらに、降下時には落下スピードを制限する「フェザー・システム(feather system)」も展開されました。
ヴァージン・ギャラクティックは2018年に複数回のエンジン点火飛行を実施し、年内に高度80kmまで到達。そして創業者のリチャード・ブランソン(Richard Branson)氏が初の宇宙飛行を実施し、年内の商業運航を予定しています。
Image Credit: Virgin Galactic/www.MarsScientific.com & Trumbull Studios
■Virgin Galactic Completes 1st Powered Test Flight Since Fatal 2014 Crash
https://www.space.com/40217-virgin-galactic-1st-powered-test-flight-since-2014.html
(塚本直樹)