インターステラテクノロジズは4月28日から予定していた小型ロケット「MOMO2」打ち上げを、明日4月30日朝に再設定すると発表しました。
打ち上げ時間帯は29日と同じ5:00~8:00で、11:00~12:30と16:00~17:30の時間帯も予備の時間帯となっています。ただし、明日はロケットが落下する沖合海上の風が強い予報のため、天候上の理由で延期される可能性もあり、予定されている5月5日までの打ち上げ期間の後半やそれ以降にずれ込む可能性もあるとのことです。
また、今回の延期の原因になったバルブ駆動用ガスの漏れの原因についても、調査結果が公表されました。MOMO1号機では窒素ガスを機体操縦のために噴射するのと、バルブを駆動するのと2つの用途で用いていましたが、操縦能力向上のため2号機には噴射装置を別途追加し、窒素ガスの噴射系統は削除されていました。この変更の結果、ある条件では安全弁が作動して窒素ガスが漏れてしまう現象が起きたとのことです。
MOMO2は窒素ガス系統の部品の一部を1号機と同じ仕様に戻す改造をすることで、翌日朝の打ち上げは可能と判断されました。
インターステラテクノロジズの稲川貴大社長は「事前の点検では不具合を発見できなかった。もしかしたら発見できないままでも打ち上げに成功していた可能性もあるが、その場合は実用化後に打ち上げ失敗するかもしれない。早く気付くことができて良かった」と語りました。
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