宇宙開発企業のスペースX社はツイッターアカウントにて、ロケットのフェアリング回収船「ミスター・スティーヴン(Mr. Steven)」がその捕獲ネットを大幅に拡大したことを明かしました。
このミスター・スティーヴンは、ロケットのペイロードを保護するフェアリングを回収するために開発されました。さらに、全長62メートルの回収船に搭載されたネットの面積は以前から4倍にも拡大されています。
スペースXはロケット全体の回収と再使用を目標としており、「ファルコン9」ロケットの第1段や「ドラゴン」補給船は再使用が実施されています。またフェアリングはそのコストが600万ドル(約6億7000万円)と高額で、パラフォイルと小型スラスタで落下する2つのフェアリングはぜひとも回収する必要があるのです。
なお、ミスター・スティーヴンは2018年7月25日(現地時間)にも、次回のフェアリング回収に挑みます。
Image Credit: スペースX
■SpaceX Gives Nose-Cone-Catching Boat ‘Mr. Steven’ a Bigger Net
https://www.space.com/41168-spacex-boat-mr-steven-bigger-net.html
(文/塚本直樹)