ESA(欧州宇宙機関)は2018年8月25日(現地時間)、「アリアン5」ロケットをフランス領ギアナから打ち上げました。ロケットに搭載された全地球衛星航法システム「ガリレオ」を構成する4機の測位衛星は予定通りの軌道へと投入されています。
ガリレオは、欧州が運営する全地球衛星航法システム。アメリカが運用する「GPS」やロシアの「GLONASS」のように、地上から位置や航法、時刻の取得が可能です。
今回の打ち上げでガリレオの衛星数は26機となり、最終的には30機の衛星コンステレーションを構築します。
アリアン5は打ち上げから個体ロケットブースタ、コアステージと順に分離し、最終的にロケット第2段が人工衛星を高度約2万3000kmにて分離しています。また今回の打ち上げでアリアン5によるガリレオ打ち上げは最後となり、2020年には「アリアン6」ロケットによるガリレオ衛星の打ち上げが予定されています。
Image Credit: ESA
■https://www.space.com/41271-ariane-5-rocket-launches-4-galileo-satellites.html
Ariane 5 Rocket Launches 4 Navigation Satellites for Europe
(文/塚本直樹)