バイオベンチャーのちとせ研究所は、JAXAの募集する「穀物に頼らないコンパクトなタンパク質生産システム」に「藻」を用いた研究開発を提案、その内容が採択されました。
国際宇宙ステーションでの生活や将来的な月・火星の長期滞在では、宇宙飛行士の作業量や使用するリソースを最小限、かつ低コストで生産できる高い栄養素をもつ食料が求められています。そこでJAXAでは、近い将来の月面長期滞在を支えることのできる、地上の最先端技術を活用したコンパクトなタンパク質生産システムの提案を募集しました。
ちとせ研究所は、高タンパク質にもかかわらず省スペース省エネルギーで高い生産性を持つ藻類「スピルリナ」を用いた食料の研究を提案。ちとせグループの保有する微生物や藻類などの微細な生き物を大量に培養する技術を活かし、月面長期滞在時のタンパク質生産システムを実現するといいます。
また、既存の農地と競合することなく栽培することができ、様々な分野に技術応用が可能なことから今後の地球上のタンパク質供給のシステムとして期待されます。
Image Credit:ちとせグループ
■宇宙の食にも「藻」が貢献!藻類スピルリナでコンパクトなタンパク質生産システムをつくる
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000034251.html