夜のドバイに日本のH-IIAロケットが出現!アラブ首長国連邦(UAE)の宇宙機関、モハメド・ビン・ラシッド宇宙センターは10月29日、Twitterアカウントで映像を公開した。
Few hours left for the launch of #KhalifaSAT! Watch the live streaming through the link https://t.co/cZL8szivFz pic.twitter.com/SuXJCmpH5e
— MBR Space Centre (@MBRSpaceCentre) October 28, 2018
映像に映っているのは世界最大、高さ828.9mを誇るドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリーファ」に映し出されたH-IIAロケットの打ち上げ。ビルの半分程度の大きさに映っているように見えるので、ロケットのサイズは約400mと実物の約7倍。アポロ計画のサターンロケットと比べても4倍という巨大サイズだ。
こんなパフォーマンスを行ったのは、29日に打ち上げられたH-IIAロケット40号機にはJAXAの衛星「いぶき2」と一緒に、UAEの地球観測衛星「ハリーファサット」が搭載されていたからだ。UAEはこれまで外国からの技術導入で衛星を開発していたが、ハリーファサットはUAE初の国内開発衛星。その打ち上げ成功を祝ってのパフォーマンスだ。ブルジュ・ハリーファは全体がLEDで覆われた巨大ディスプレイになっており、普段から派手なライトアップをしている。
ちなみに衛星もビルも「ハリーファ」と名付けられているが、これはUAEで最も豊かな首長国、アブダビ首長国の首長でありUAE大統領でもある、ハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン氏の名前から付けられたもの。まさに石油王、ビジネス都市ドバイの次は宇宙開発に力を入れ始めているというわけだ。
Image credit: Mohammed Bin Rashid Space Centre