NASAは2018年11月1日(現地時間)、探査機「ドーン」の燃料が尽きミッションが終了したことを発表しました。
ドーンは2007年に打上げられた探査機で、火星と木星の間に位置する小惑星「ベスタ」や準惑星「ケレス」の観測を行ないました。その目的は、太陽系の成り立ちを解明すること。ベスタやケレスは太陽系の惑星誕生における「取り残し」だと考えられているのです。
そしてドーンはベスタにてかつて表面に水が存在していたこと、またケレスにて塩分からできた光るスポットを発見するなど、重要な観測を果たしました。
ミッションを終了したドーンはケレスの周回軌道に最低20年間は残り、その後も長期間にわたってケレスに衝突せずに周回し続けるものと考えられています。
Image Credit: NASA
■Dawn Is Dead: NASA’s Pioneering Asteroid-Belt Mission Runs Out of Fuel
https://www.space.com/42322-nasa-dawn-mission-ceres-vesta-ends.html
(文/塚本直樹)