米スペースXは2018年12月5日(現地時間)、「ファルコン9」ロケットを打ち上げました。搭載されていた「ドラゴン補給船」の軌道投入には成功したものの、ロケット第1段の着陸には失敗しています。
これまでと同じく、フロリダのケープ・カナベラル空軍基地の着陸ポイントへの着陸を目指したファルコン9のロケット第1段ですが、イーロン・マスク氏によればグリッドフィンを動かす油圧ポンプが故障し、制御が不十分に。最終的に、ロケット第1段は大西洋へと落下しています。
一方で、約2.5トンの貨物を積み込んだドラゴン補給船は予定通りの軌道に投入され、12月8日に国際宇宙ステーションによって保持される予定です。また今回のドラゴン補給船は2017年の「CRS-10」ミッションでも使用された、再使用品となります。
スペースXは今回の着陸失敗について、「さまざまなテレメトリの取得には成功しており、今後は失敗原因の調査と信頼性の改善に取り組む」と表明しています。
Image Credit: スペースX
■SpaceX Launches Dragon Cargo Ship to Space Station, But Misses Rocket Landing
https://www.space.com/42629-spacex-dragon-launch-missed-landing-crs16.html
(文/塚本直樹)