もしもブラックホールを近くで見ることができるとしたら、どう見えるのでしょうか。
この画像は、その様な状況でブラックホールがどう見えるのかをCGを用いて作成した想像画像です。背景には、近赤外線領域の天文観測プロジェクト「2MASS」の撮影データとヘンリー・ドレイパーカタログの星が合成されています。
中央にぽっかり穴が空いている様に見えるのは、ブラックホールが位置する場所。ブラックホールは光の進行を捻じ曲げる程の強い重力があるため、その姿を捉えることができず「穴」が空いた様に例えられます。さらに、ブラックホールの周囲には全方位からの光が囲うように曲がり全天が映される重力レンズ効果といった、まるで「全天球カメラで撮影したかの様」なパノラマ風な宇宙空間が表現されます。
もしも本当にブラックホールを近くで観測することができたら、この様な非常に不思議な「穴」と「歪み」を見ることができるかもしれませんね。
しかし、実際にはブラックホールに接近する以前に、強い重力に飲み込まれ体が上下に引き裂かれ「スパゲティ化」してしまうのです。
Image Credit:NASA / Alain Riazuelo
■Too Close to a Black Hole
https://apod.nasa.gov/apod/ap141026.html