この画像に並ぶ銀河は「セイファートの六つ子銀河(Seyfert’s Sextet)」と呼ばれる4個の銀河から構成された銀河群です。
六つ子なのに4個の銀河なのは”中央にある渦巻銀河”は他の銀河よりも5倍程遠い距離にあり相互作用を及ぼしていないこと、右下の銀河の様に見える靄は隣の銀河が変形した「潮汐の尾(tidal tail)」に該当し銀河に含まれないためです。
なお、この相互作用を働く4個の銀河は、数十億年かけて衝突・融合し、一つの巨大銀河を形成することでしょう。
この「セイファートの六つ子銀河(Seyfert’s Sextet)」はへび座の方向約2億光年先にあり、ハッブル宇宙望遠鏡の広域惑星カメラ「WFPC2」の可視光、紫外線、赤外線波長を用いて捉えたものです。
Image Credit:NASA/ESA, J. English (U. Manitoba), S. Hunsberger, S. Zonak, J. Charlton, S. Gallagher (PSU), and L. Frattare (STScI)
■Cosmic dance of destruction
https://www.spacetelescope.org/images/opo0222a/