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銀河の衝突が作り出した車輪。歪んだ銀河と生まれる星

sorae.jp 2018年12月24日 0時34分

深宇宙には奇妙な形状をした様々な銀河が存在します。

その中でも「車輪銀河(Cartwheel Galaxy)」と名付けられたこの銀河は、地球から約5億光年先に位置しています。このタイヤのホイールに例えられた形状は、約2億年前に行われた銀河の衝突によって形成。
銀河の衝突と言っても星々がぶつかり、破壊と融合するものではなく、中央の銀河に対し小さい銀河が通り抜けることで発生した重力の乱れによる影響です。銀河自体も楕円に変形するなどの歪みが生じています。

また、直径約15万光年もの巨大なリングは若く青い巨大な星々の集まりで、衝突が生み出した高エネルギー波によって促された星形成活動の結果。銀河の衝突による星形成は、他の衝突銀河にも見られ、決して珍しいことではありません。「爆発的星形成(スターバースト)」が行われている場合、大質量の短命な恒星が生まれては短期間で超新星爆発を起こし、星形成に必要なエネルギーを短いサイクルで供給し続けていると言います。

 

Image Credit:Curt Struck and Philip Appleton (Iowa State University), Kirk Borne (Hughes STX Corporation), and Ray Lucas ( Space Telescope Science Institute), and NASA/ESA
■The Cartwheel Galaxy
https://www.spacetelescope.org/images/opo9636a1/

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