NASAは、火星探査機「インサイト」に搭載された「火星地震計SEIS」が無事に予定地に設置されたことを発表しました。
「インサイト」は11月26日の火星着陸後、「電波科学計測装置RISE」による火星の「極運動」やコアに関する情報収集を開始していますが、2つの重要な計器「火星地震計SEIS」「地中熱流量計測装置HP3」の設置を慎重に進めてきました。
計器の設置は、”インサイトを火星に着陸させるのと同じくらい重要”であり、これらの機器の計測結果は”科学目標の4分の3を達成させるために必要なミッション”であるとNASAは報じています。
そして12月19日、ロボットアームを用いてインサイトの正面前方1.636メートルの位置に「SEIS」の設置作業を開始。ぶら下げられた「SEIS」はフラフラと地表に置かれます。
設置は無事に完了しましたが、正式可動させるには2〜3度の傾斜の水平調整などが今後必要になると言います。
また、1月上旬には再びロボットアームを用いて「SEIS」に耐風耐熱シールドの配置、1月下旬には「SEIS」の東側に「地中熱流量計測装置HP3」の設置を実施する流れとなります。
地震計が無事に設置されたことについて、プロダクトマネージャーのTom Hoffman氏は「素晴らしいクリスマスプレゼントになった」とコメントしています。
Image Credit:NASA
NASA’s InSight Places First Instrument on Mars
https://www.nasa.gov/feature/jpl/nasas-insight-places-first-instrument-on-mars