明るい活動銀河である「M106」の螺旋構造が美しいこの画像は、電波からX線といった多波長で捉えた画像を合成したものです。
電波(紫色)はカール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡群、X線(青色)はチャンドラX線天文衛星、可視光および紫外線・赤外線はハッブル宇宙望遠鏡とスピッツァー宇宙望遠鏡によって撮影。
注目すべきは、中央から伸びている紫と青で強調された異質な銀河の腕です。これは銀河の中心にある巨大なブラックホールから放たれているジェットの存在を浮き彫りにしています。
ニュージェネラルカタログでは「NGC 4258」として登録されている「M106」は、地球から約2350万光年に位置しており、以前に紹介した「M51」や「M94」などの渦巻銀河と共に「りょうけん座」に属しています。
Image Credit: X-ray – NASA / CXC / Caltech / P.Ogle et al.,
Optical – NASA/STScI, IR – NASA/JPL-Caltech, Radio – NSF/NRAO/VLA
■M106 Across the Spectrum
https://apod.nasa.gov/apod/ap140705.html