ハッブル宇宙望遠鏡はへび座に存在する星「HBC 672」と「コウモリの影(Bat Shadow)」の姿を赤外線によって捉えています。
「HBC 672」は、生まれたばかりの太陽に似た恒星。周囲には濃いガスや塵などから構成される原始惑星系円盤がありますが、ハッブル宇宙望遠鏡でも捉えることが難しい程の小ささと言います。
「コウモリの影」と名付けられた画像右上の箇所は、背後の分子雲に巨大に投影された原始惑星状星雲の”影”。太陽系の約200倍の大きさに映し出された”影”は、左右に伸びている事から原始惑星系円盤はほぼ真横を向いており、似たような”影”の存在を画像左上にも捉えています。
この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ「WFC3」の2つの赤外線フィルターによって撮影され、2018年10月に公開されました。
Image Credit:NASA, ESA, and STScI
■Cosmic shadow of HBC 672
https://www.spacetelescope.org/images/heic1819a/