宇宙に漂うこの靄は、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた超新星残骸「カシオペヤ座A(CasA)」の姿です。
カシオペヤ座Aは地球から約1万1000光年離れており、我々の天の川銀河の中で発生した非常に若い超新星残骸であり、全天の中でも最も強い電波源の天体としても知られています。
掃天観測用高性能カメラ「ACS」を用いて、可視光と2種の赤外線フィルターによって撮影されたこの画像は、爆発により飛散した残骸の複雑な構造を捉えています。また、この「カシオペヤ座A」の超高解像度の写真はHEIC(spacetelescope.org)にて160MBを超えるTIFF形式で公開されており、細かい部分まで拡大して見ることが可能です。興味のある方は是非、参考にしてみてください。(ただし、スマートフォンでパケット通信のダウンロードにはくれぐれも注意)
なおカシオペヤ座Aは、1680年に発見された超新星(SuperNova)として「SN 1680」とも呼ばれています。
Image Credit:NASA, ESA, and the Hubble Heritage (STScI/AURA)-ESA/Hubble Collaboration. Acknowledgement: Robert A. Fesen (Dartmouth College, USA) and James Long (ESA/Hubble)
■Cassiopeia A – The colourful aftermath of a violent stellar death
https://www.spacetelescope.org/images/heic0609a/