中国の月探査機「嫦娥4号」にて、発芽が確認された綿花。こちら残念なことに、枯れてしまったことが確認されました。
嫦娥4号では生態系実験として、じゃがいもの種、アブラナやシロイヌナズナといった植物、ハエの卵、イースト菌を搭載していました。そして、月面での生態系の再現を目指しています。
まず、低重力や強い放射線、大きく上下する気温にもかかわらず、綿花の種が芽吹きます。しかし月の裏が夜になると、気温が急激に下がったことが原因(マイナス52度)で、綿花は枯れてしまったのです。
今回嫦娥4号に搭載された生態系の再現実験は、一般から公募されたものでした。今後月で植物を育てるには、少なくともヒーターは必須となることでしょう。
Image Credit: Chongqing University
■China’s Moon Plants Are Dead
https://www.space.com/43025-china-moon-mission-plants-dead.html
文/塚本直樹