銀河を斜めにクローズアップしたこの画像は、しし座の方向約3500万光年の距離に位置している”いびつな”棒渦巻銀河「M66」の姿です。
銀河の星形成領域や星形成活動を捉えているプロジェクト「LEGUS(HST Legacy Extragalactic UV Survey)」によって撮影された「M66」(プロジェクトではNGC 3627として捉えられている)は、歪んだ渦巻腕の中で活発な星形成活動を行っていることが確認されています。
それは、「M66」が約20万光年と近くの「M65」や「NGC 3638」による、重力の相互作用を受けた結果、盛んな星形成領域が形成し次々に若い星々を誕生させています。この、「M66」「M65」「NGC 3628」と言った3つの銀河は「しし座の三つ子銀河」の愛称で呼ばれています。
また、「M66」が相互作用による銀河の歪みを経験したのに対し、「M65」と「NGC 3628」の見た目は限りなく歪みが少ない用に見えます。
この画像は、2010年に公開されたハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ「ACS」の可視光波長で撮影したものに、広視野カメラ3「WFC3」の紫外線(275nm:紫)および可視光(438nm/336nm:青)波長を合成したもので、2018年5月に公開されました。
Image Credit:NASA, ESA, and the LEGUS team
■Messier 66 — member of the Leo Triplet
https://www.spacetelescope.org/images/heic1810c/