米スペースXの宇宙船「クルー・ドラゴン」が3月3日(現地時間)、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに成功しました。
クルー・ドラゴンは宇宙飛行士の輸送を目的とした、7人乗りの有人宇宙船。今回の打ち上げでは宇宙飛行士は搭乗せず、ダミー人形と「ゼロGインジケーター」、そして宇宙飛行士向けの物資が搭載されていました。
今後、クルー・ドラゴンはISSに5日間係留された後、3月8日に切り離され大気圏へと突入。そして地球へと帰還します。この「デモ1」が成功した後に、4月か6月に緊急脱出装置のテストを実施。7月には、2人の宇宙飛行士を搭乗させる打ち上げテストを実施します。
アメリカは2011年にスペースシャトルの運用が終わった後、宇宙飛行士の輸送をロシアの「ソユーズ」ロケットと宇宙船に委託しています。また、ボーイングも有人宇宙船「CST-100スターライナー」を開発しており、こちらは8月の有人テスト打ち上げが予定されています。
Image Credit: スペースX
■SpaceX’s Crew Dragon Docks at Space Station for First Time
https://www.space.com/spacex-crew-dragon-docks-space-station.html
文/塚本直樹