くじゃく座の方向約3000万光年離れた「NGC 6744」は、我々の天の川銀河に非常に似ているとされる渦巻銀河。類似する点として、古い星の黄色い光に広く覆われた中心領域、薄く広がる渦巻腕、それに沿った星形成領域と生まれたばかりの星団が挙げられます。また、NGC 6744は「天の川銀河の姉」と表現されたこともあります。
また、このNGC 6744をビッグスケールで映し出した画像は、銀河の星形成領域や星形成活動を観測しているハッブル宇宙望遠鏡のプロジェクト「LEGUS(HST Legacy Extragalactic UV Survey)」によるもので、捉えた50の銀河のうちの1つ。このLEGUSによる紫外線調査は、星形成の仕組みや銀河の構造を解明するために役立たれています。
この画像は、2018年5月に公開されたもの。ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3「WFC3」の紫外線・可視光波長と、掃天観測用高性能カメラ「ACS」の可視光波長を用いて撮影されました。
Image Credit:NASA, ESA, and the LEGUS team
https://www.spacetelescope.org/images/heic1810a/
https://spacetelescope.org/images/potw1830a/