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宇宙の”ぼっち”。孤独に漂う低表面輝度銀河

sorae.jp 2019年4月3日 23時56分

この薄ぼんやりした銀河は、うお座の方向約1億1000万光年先に位置する低表面輝度(LSB)銀河「UGC 477」の姿を捉えたもの。

1976年にマイケル・J・ディズニーによって観測された「Malin 1」の存在により低表面輝度銀河銀河の存在が初めて確認されました。低表面輝度銀河は、アンドロメダ銀河や天の川銀河よりも大きく広がっていますが、表面輝度が低く観測するには非常に困難な銀河です。

また、低表面輝度銀河は通常の銀河とは異なり、銀河を構成する物質は主に水素ガスです。また、星形成は見られず星の数は多くありません。それは、他の銀河との相互作用や衝突合体した経験がないため、星形成に繋がる起因がなかったことを示しています。それに、低表面輝度銀河は周囲に銀河がなく、孤立した状態で発見されるのも特徴です。

なお、低表面輝度銀河にはダークマターが広く分布している可能性も考えられており、その未知の素粒子の研究対象として重要視されています。

 

Image Credit:ESA/Hubble & NASA Acknowledgement: Judy Schmidt (Geckzilla)
https://www.spacetelescope.org/images/potw1614a/

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