この渦巻構造がはっきりと分かる銀河は、エリダヌス座の方向約6000万光年先に位置している渦巻銀河「NGC 1187」です。ほぼ正面に向いているこの銀河は、大きく規則的に渦を巻いており何本の腕を持っている様にも見えます。
その渦巻腕には、星形成活動で生まれた多く若い星々で青く染められていますが、優しい黄色に輝く中心部のバルジは、主に古い星とガスや塵で構成されています。「NGC 1187」の銀河バルジは、丸い膨らみではなく、棒構造に近い形をしています。その構造は星形成活動を促すメカニズムであると考えられています。
また「NGC 1187」には、1982年と2007年に「SN 1982R」と「SN 2007Y」と名付けられた超新星が発見されています。なお、「SN 2007Y」は、この画像の下部分にその姿を見つけることがで可能です。
この画像は、ESOの超大型望遠鏡VLTの「FORS1」カメラの可視光波長で撮影したもので、2012年9月に公開されました。
Image Credit:ESO
https://www.eso.org/public/images/eso1231a/
[https://scitechdaily.com/esos-new-image-of-spiral-galaxy-ngc-1187/]