ロイターは5月31日、空中からロケットを打ち上げる計画を進めてきた米ストラトローンチが事業を終了すると報道しています。
事情に詳しい人物から入手したとされる情報によると、親会社のバルカン(Vulcan)はストラトローンチ計画の資産や知財の売却を模索していました。なお、ストラトローンチは特にニュースはないとし、またバルカンはコメントを出していません。
ストラトローンチはマイクロソフト共同創業者のポール・アレンが創業した会社で、世界最大の航空機でロケットを上空まで運搬し打ち上げることを目指していました。このような方法だと、地上の天候に影響されずに安定した打ち上げが可能になると期待されています。
ストラトローンチの母艦「スケールド・コンポジッツ・ストラトローンチ」は今年4月に初飛行に成功。また、ノースロップ・グラマンの小型ロケット「ペガサスXL」の打ち上げを予定しています。なお、独自の打ち上げロケットやスペースプレーンの開発計画は中止されています。
Image: ストラトローンチ
■Exclusive: Space firm founded by billionaire Paul Allen closing operations – sources
https://www.reuters.com/article/us-space-exploration-stratolaunch-exclus/exclusive-space-firm-founded-by-billionaire-paul-allen-closing-operations-sources-idUSKCN1T12FD
文/塚本直樹