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スペースX、回収ロケットフェアリングを専門船で港に持ち帰り

sorae.jp 2019年6月30日 19時29分

米スペースXは2019年6月27日、回収に成功した「ファルコン・ヘビー」ロケットのフェアリングをカナベラル港へと持ち帰りました。

上の画像は、甲板上部にアームとネットを備えた回収専用船の「GO Ms. Tree」です。スペースXはファルコン・ヘビーを6月25日に打ち上げ、その際にロケット上段から2つのフェアリングが分離され、パラシュートと小型スラスタにより目標地点へと移動したのです。

今回、GO Ms. Treeが回収できたのは2つのフェアリングのうち、片方だけでした。また、以前スペースXはフェアリング捕獲船として「Mr. Steven」を運用していましたが、今回のGO Ms. Treeでは新たなネットが設置され、船体のカラーリングも変更されています。

なお、ロケットフェアリングの価格は合計で600万ドルとされており、9000万ドルのファルコン・ヘビーの機体価格にて比較的大きな割合を占めます(ファルコン9の場合は6200万ドル)。スペースXは長らくこのフェアリング回収を試みてきましたが、これまではすべてのケースで失敗していました。

Image: Space.com
■SpaceX Fairing-Snagging Ship Returns to Shore with Epic Catch (Photos)
https://www.space.com/spacex-fairing-catching-ship-port-photos.html
文/塚本直樹

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