ヨーロッパとロシアによる火星探査計画「エクソマーズ2020」の探査機によるパラシュートテストが失敗したことが、公式発表されています。
ESA(欧州宇宙機関)の発表によると、5月28日に実施されたエクソマーズ2020で使用されるパラシュートの高高度テストにて、予測しなかった損傷が2つのパラシュートに発生したとこと。ただし、パラシュートによる減速には成功しています。
この結果をうけて、エクソマーズ2020のチームは「パラシュートバッグの設計を改良し、パラシュートの引き出しをよりスムーズにするとともに、万一の場合に備えてパラシュート自体を補強する」と伝えています。
ただし、プロジェクトチームはパラシュートの問題を解決する時間は十分にあるとしています。そして、エクソマーズは来年夏の打ち上げが予定されています。
Image: ESA
■European Mars Lander Suffers Parachute Damage in Test
https://www.space.com/exomars-lander-parachute-damage-test.html
文/塚本直樹