宇宙に浮かぶ微かな淡い光を放つ天体は、くじら座の方向に約3000万光年先に位置する銀河「UGC 695」です。
UGC 695は低表面輝度銀河(Low surface brightness galaxy:LSB銀河)に分類され、夜空の暗さよりも輝度が低く、非常に観測しづらい天体。LSB銀河は矮小銀河と同様に、バルジなど星が密集している箇所がなく星の数も多くありません。
また、LSB銀河に存在する殆ど物質は、ガスと塵によるものです。そして、数少ない星が比較的広範囲にわたって分布され、星の数と比較して暗黒物質の割合が高いという特徴を持っています。
この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3「WFC3」の可視光で捉えられ、2019年9月9日に公開されました。
Image Credit:ESA/Hubble & NASA, D. Calzetti
https://www.spacetelescope.org/images/potw1936a/