ロシアと中国は2019年9月17日、月探査において協力することを発表しました。
中国は嫦娥3号と嫦娥4号にて、月面探査ミッションを継続しています。また嫦娥4号に搭載されていた玉兎2号は、初となるロボットによる月裏側の探査を実施しました。
そして今後は2020年の嫦娥5号にて月のサンプルリターンミッションを、2023年の嫦娥6号にて月の南極からのサンプルリターンを、続く嫦娥7号でも南極の探査を予定しています。
一方、ロシアは1966年に「ルナ9号」にて、初の月面軟着陸を成功させたものの、1976年以降は月探査から遠ざかっています。しかし今後は2024年に周回探査機を、2028年にサンプルリターンを、2029年から2030年には有人ミッションを予定しています。
そして中国とロシアは、両国に共同のデータセンターを設立し、月や深宇宙探査に役立てます。さらに嫦娥7号ミッションとルナ26号ミッションにて協力し、安全な着陸地点の発見をおこなう予定です。また、それぞれの探査機にお互いの国の観測装置も搭載します。
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Image: CNSA
Source: Space.com
文/塚本直樹