NASAは月探査計画「アルテミス」で使用する「オリオン」宇宙船を最低6機、新たに発注しましました。
オリオンは米ロッキード・マーティンが製造する宇宙船で、現在開発が進められている大型ロケット「SLS(Space Launch System)」により月探査ミッションで打ち上げられます。
そして、月周辺の宇宙ステーションとなる「月軌道プラットフォームゲートウェイ(ゲートウェイ)」へと、宇宙飛行士を輸送します。宇宙飛行士は別の着陸機に乗り換え、2024年に有人月面探査を実施する予定です。
最初のアルテミス1では、無人のオリオンが月の周回軌道に6日間滞在し、数週間後には地球へと帰還します。そして次に有人のテストミッションとなる「アルテミス2」や、2024年に予定されている有人月面着陸ミッションとなる「アルテミス3」が実施されるのです。
なお今回の契約では、2030年までに最大で12機のオリオンの発注が可能な内容となっています。
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Image: NASA
Source: Space.com
文/塚本直樹