NASAが2020年のソユーズ宇宙船の座席を追加購入するとの観測が、海外にて報じられています。
現在NASAは、ソユーズに宇宙飛行士の輸送を委託しています。一方で、米スペースXとボーイングに宇宙船「クルー・ドラゴン」「CST-1000 スターライナー」の開発も依頼しているのです。
クルー・ドラゴンは今年3月に無人での打ち上げとISS(国際宇宙ステーション)へのドッキング、そして地球への帰還に成功しました。しかし、4月には実験中に機体が爆発するなどのアクシデントも起きています。
スペースXを率いるイーロン・マスク氏は、クルー・ドラゴンが3〜4ヶ月後に有人飛行を開始できると発言しています。しかしCNNは、NASAがソユーズの座席を8500万ドル(約91億円)で購入する可能性を報じているのです。
スペースXやボーイングによる宇宙開発はスケジュールの延期が相次いでおり、NASAがバックアップとしてソユーズの座席の購入を検討するのも無理もないといえそうです。
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Image: NASA TV
Source: Space.com
文/塚本直樹