ハッブル宇宙望遠鏡は様々な形の銀河を観測しています。この銀河は「NGC 3717」と呼ばれており、うみへび座の方向約6000万光年先に位置した渦巻銀河。天文学者ジョン・ハーシェルによって1834年に発見されました。
地球から見てほぼ真横に位置しているNGC 3717を撮影したこの画像は、分厚く複雑なダストレーンを横のアングルで鮮明に映し出しています。また、正確には真横ではなく、少々手前に傾いているため、銀河の中心付近に存在する”ふっくら”とした構造のバルジが上部だけに見え、まるでパンケーキとその上にのせられたバターを連想させます。
また、真横に近いアングルで捉えられた銀河として、以前にアンドロメダ座の方向にある渦巻銀河「NGC 891」等を紹介しましたが、横から捉えた渦巻銀河にも様々な個性があることが分かりますね。
この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3「WFC3」の可視光と赤外線で撮影。ハッブル宇宙望遠鏡の今週の1枚として2019年10月7日に公開されました。
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Image: ESA/Hubble & NASA, D. Rosario
Source: HUBBLE