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こうのとり8号機でISSに届けられた生鮮食品たち

sorae.jp 2019年10月13日 21時40分

2019年9月25日に打ち上げられ、後の28日に国際宇宙ステーションにドッキングした補給機こうのとり8号機。今回も日本各地から選定された生鮮食品が搭載されており、無事に滞在中の宇宙飛行士に届けられました。

10月11日にJAXAが発表した、こうのとり8号機に搭載された生鮮食品は以下の通りです。

■北海道
『玉ねぎ』※6、7号機に続き3回目の搭載

■宮城県
『パプリカ』※7号機に続き2回目の搭載

■岡山県
『オーロラブラック』※今回初搭載

『シャインマスカット』※7号機に続き2回目の搭載

■愛媛県
『温州みかん』※6、7号機に続き3回目の搭載

■佐賀県
『温州みかん』※6、7号機に続き3回目の搭載

「こうのとり」が生鮮食品を宇宙飛行士に届ける目的は、長期滞在する宇宙飛行士の様々なストレスの緩和やパフォーマンスの向上、それだけでなく「食」という身近なテーマを通じて国際宇宙ステーションの宇宙飛行士の活躍を身近にするなどの役割があります。また、産地のアピールなど国際宇宙ステーションプログラムにおいて、日本の存在感の向上にも繋がります。

なお、これらの生鮮食品は、打ち上げ前の8月31日に種子島宇宙センターに納品され、厳しい検査を経て「こうのとり」8号機に搭載されました。しかし、打ち上げ延期の影響で2週間という長期間を「こうのとり」8号機の中で保管することになるトラブルがありながらも、与圧部の温度を20℃から22℃でコントロールすることで、鮮度を保ち、宇宙飛行士がおいしく食べられる状態で届けることができたといいます。

いずれも、細菌やカビを抑制する消毒や生鮮食品の呼吸をコントロールさせる包材を用いるなど工夫を重ね、4週間以上の長期保存を達成しています。「こうのとり」のミッションは、この様な保存技術・方法にも目を見張るものがありますね。

 

関連:こうのとり8号機、国際宇宙ステーションとドッキング。8回連続ミッション成功

Image/Source: JAXA

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