NASAは2019年10月16日、SLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットをボーイングへと追加発注したと発表しました。
今回のロケットの追加発注は、月探査ミッション「アルテミス」における10回のミッションを見越したものです。実際の契約は来年に締結される見通しで、10基のコア・ステージと8基のアッパー・ステージの発注が予測されています。
ボーイングはすでに、2020年中旬以降に実施される無人のアルテミス1と、2022年に実施される有人打ち上げのアルテミス2のコア・ステージ、そしてアルテミス4のロケット上段ことEUSの発注を受けています。
アルテミス計画では、2024年までにアメリカ人宇宙飛行士を月面に立たせる予定です。またそれに先立ち、月周辺の宇宙基地ことルナー・ゲートウェイの建造にもSLSロケットは使用されます。
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Image: NASA
Source: Space.com
文/塚本直樹