NASAの木星探査機「ジュノー」が撮影したこの画像は、木星の北半球に存在している「Jet N3」と名付けられたジェットストリームとその周辺を捉えたものです。
木星の画像の黒と白のコントラストの雲は、黒いほど深い場所に位置し、白いほど高度に表されています。画像の中央右側の飛び抜けて白い箇所は「ポップアップ」と呼ばれ、他の領域より盛り上がった高高度の雲を示しています。また、ジュノーのデータより雲の深さは約3000kmに達していることが分かっています。
この画像は市民科学者のジェラルド・アイヒシュタット氏によって編集・公開されたもので、ジュノーに搭載されている「JunoCam」のデータをもとに、色を強調するなど画像処理が行われています。
また、撮影が行われたのは2019年5月29日に行われた20回目のフライバイの時。その際、ジュノーは北緯39度、雲頂から約9700kmの高度に位置していました。
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Image: NASA / JPL-Caltech / SwRI / MSSS
Image processing by Gerald Eichstädt
Source: NASA