スペースXを率いるイーロン・マスク氏は10月30日、「クルー・ドラゴン」宇宙船の脱出システムのテストを早ければ来月にも実施すると伝えています。
クルー・ドラゴンはNASAとの契約のもとで開発されている宇宙船で、スペースXの「ファルコン9」ロケットに設置され、宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)へと輸送する役割を果たします。
そして、クルー・ドラゴンには緊急脱出に利用する8基の「スーパードラコ」エンジンが搭載されています。先月に設置されたこのエンジンはフロリダのケープ・カナベラル空軍基地にて、テストを行う予定です。
マスク氏によれば、クルー・ドラゴンの緊急脱出システムのテストは4〜6週間後(10月後半から11月前半)に実施される予定です。
クルー・ドラゴンは3月に「デモ1」として、無人での打ち上げとISSへのドッキング、そして地球への帰還に成功。しかし4月には宇宙船が爆発を起こしています。マスク氏はこの原因がスーパードラコのエンジンバブルにあることを突き止めたとしており、「デモ2」では宇宙飛行士を搭乗させてISSへとテスト飛行する予定です。
Image: スペースX
Source: Space.com
文/塚本直樹