ここは南米のボリビアにあるウユニ塩湖です。夜空には天の川が見事な弧を描いていますが、画像の下半分にも反射して輝いているのが見えるでしょうか?テレビや他のメディアでも取り上げられることがありますが、ウユニ塩湖は世界最大の塩原であり非常に平らであることから、雨が降った後は世界最大の「鏡」となります。
天の川は私たちの銀河系の円盤部分(銀河面)を見たものです。一方、天の川のアーチの下(画像の中央からやや右寄り)に私たちに近い銀河である大マゼラン雲も見えます。天の川はその星の一つひとつが見分けられるほど鮮明に映し出され、明るい恒星であるアンタレス、シリウスがそれぞれ画像の左端と右端に輝いています。また、アンタレスの下のほうに明るく輝いているのは木星です。
都会の明るさでは見ることも難しい天の川ですが、人工的な光がない場所ほどきれいに見ることができ、場所や天候などの条件によっては夜空を埋め尽くすほどの星の数に圧倒されます。ウユニ塩湖は遠い南米の地ですが、一度は行ってみたい絶景ですね。
Image Credit & Copyright: Jheison Huerta
Source: NASA
文/北越康敬