米ロケット・ラボは次回の打ち上げミッションにて、ロケット再使用に向けた実験を実施します。
小型ロケットのエレクトロンは2段式のロケットで、小型人工衛星などを軌道へと投入する能力があります。さらに、現在はその第1段のブースターを空中でヘリコプターにより回収する計画がすすめられています。
そして次回のミッション「Running Out Of Fingers」では、エレクトロンにてフルテレメトリ(飛行情報)を取得しながらの再突入が実施されます。具体的にはSバンドテレメトリやコンピューターシステム、反応制御システムが搭載されています。
このようなロケットの再使用は、米スペースXやブルー・オリジンがすでに実施しています。しかしロケット・ラボのCEOは、エレクトロンで同じことをするには機体を大幅に強化する必要があると述べています。
なお、Running Out Of Fingersの打ち上げは地上テストの実施を理由に、一時延期されています。また同ロケットには、株式会社ALEの人工流れ星衛星も搭載されます。
Image: ロケット・ラボ
Source: Space.com
文/塚本直樹