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ボーイングの宇宙船「スターライナー」打ち上げを19日に延期

sorae.jp 2019年12月5日 21時20分


米ボーイングはスターライナー宇宙船の打ち上げを12月19日に延期しました。これは予定より2日間の遅れで、アトラスVロケットとの間の不具合によるものとのことです。この無人テスト打ち上げはスターライナーにとって初めて国際宇宙ステーション(ISS)への往復となる予定でしたが、早くても12月19日の20時59分(日本時間)となります。

スターライナーは宇宙飛行士をISSへ運ぶ宇宙船で、NASAと商業宇宙飛行士輸送の契約を結んでいます。長期間のミッションで少なくても4人の宇宙飛行士を運び、地球へ帰還する際にはパラシュートとエアバッグを使ってカリフォルニアのモハベ砂漠に着陸する予定です。ボーイングは11月初旬に緊急脱出装置のテストを成功させ、21日には軌道試験飛行(Orbital Flight Test = OFT)に向けてスターライナーをアトラスVロケットへ結合していることを明らかにしていました。

アメリカの宇宙飛行士を運ぶ契約をNASAと締結している企業はボーイングとスペースXの2社です。スペースXは「クルー・ドラゴン」のISSへの無人テスト打ち上げを今年3月に成功させており、打ち上げ後の緊急脱出装置のテストを今月に控えています。NASAはボーイングとスペースXが2020年には宇宙飛行士の輸送を開始できることを期待しており、これが実現すればNASAにとってはスペースシャトルが引退して以降、ロシアのソユーズ宇宙船に頼ってきた状況を脱する大きなきっかけになると言われています。

 

関連:ボーイングのスターライナー宇宙船、緊急脱出装置のテストに成功

Image: NASA/Cory Huston
Source: Space.com
文/北越康敬

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