ヴァージン・オービットは現地時間11月30日、空中発射ロケット「ランチャーワン(LauncherOne)」による2回目の打ち上げ試験(Launch Demo 2)が日本時間2020年12月20日3時~7時に実施される予定であることを明らかにしました。
ランチャーワンは2段式の小型ロケットで、高度500kmの太陽同期軌道には300kgまで、高度230kmの低軌道には500kgまでの衛星を投入する能力を備えているとされています。日本時間2020年5月26日にはランチャーワン初の打ち上げ試験が実施されており、この時はボーイング747-400を改修した空中発射母機「コズミック・ガール(Cosmic Girl)」からの投下と1段目エンジンの点火には成功したものの間もなく異常が発生し、打ち上げは失敗に終わっています。
ヴァージン・オービットによると、今回スケジュールが発表されたランチャーワン2回目の打ち上げは5月の打ち上げに続くデモンストレーションの位置付けではあるものの、NASAによる超小型衛星の打ち上げ支援プログラム(ELaNa:Educational Launch of NanoSatellites)の下、カリフォルニア工科大学をはじめとした全米各地の大学やNASAエイムズ研究センターで開発された10基の超小型衛星が実際に搭載される予定です。
なお、同社によると翌12月21日にも同じ時間帯での打ち上げウィンドウが確保されており、状況に応じて週明け以降にスケジュールが変更される可能性もあるとのことです。
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Image Credit: Virgin Orbit/Greg Robinson
Source: ヴァージン・オービット
文/松村武宏