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アメリカ郵政公社が太陽の様々な「顔」を載せた切手セットをリリース

sorae.jp 2021年3月7日 17時22分

アメリカ郵政公社がリリースを発表したSDOが捉えた太陽の様々な「顔」の10枚セットの切手(Sun Science forever stamps)(Credit: NASA / SDO / USPS)

NASAによって打ち上げられた太陽観測衛星(Solar Dynamics Observatory:SDO)が撮影した太陽のダイナミックでまばゆいばかりの画像は数多くの人々の注目を集めてきました。

2021年1月15日、アメリカ郵政公社(United States Postal Service:USPS)はSDOが捉えた太陽の様々な「顔」を10枚セットの切手(Sun Science forever stamps)としてリリースすると発表しました。切手には、太陽フレア、黒点、コロナループなどの一般的な太陽活動の画像が掲載されています。

「わたしは長年にわたって切手コレクターですが、このような方法でNASAの科学的成果が注目されるのを待ち遠しく思います。わたしたちの周りの自然界はアートのように美しいと感じており、太陽を研究する興味と興奮を全国の人々と共有できることに感動を覚えます」とNASA科学ミッション本部(SMD)の准管理者であるThomas Zurbuchen氏は語っています。

SDOは10年以上にわたり、常に太陽から目を離さず観測を続けてきました。可視光、紫外光、極端紫外光の複数の波長で太陽の画像を撮影するための装置を備えたSDOは、これまでに何億枚もの画像を収集し、太陽が恒星としてどのように機能し、その磁場がどのようにして私たちが目にする太陽活動を生み出すのかを知るのに役立っています。

太陽活動は「宇宙天気」(太陽活動に起因する地球近傍の宇宙環境条件の変化のこと)現象として地球やその周辺に影響を及ぼし、宇宙で用いられる技術や無線通信に支障をきたす可能性があります。太陽とそれを取り巻く惑星や宇宙空間への影響を研究することは、わたしたちのハイテクな日常生活に直結しているだけでなく、わたしたちの太陽系や、わたしたちの太陽系以外にも発見されている何千もの恒星系を理解する上で重要な意味を持っています。

わたしたちにとって最も近い恒星である太陽は、人間が詳細に研究できる唯一の恒星であり、重要なデータ源となっているのです。

NASAゴダードスペースフライトセンター(NASA Goddard)から太陽の様々な「顔」(様々な波長で捉えられた太陽)のタイムラプスビデオが2015年に発表されています。SDOが2010年6月にデータが利用可能になってから2015年2月8日までを8時間ごとに1フレームとして捉えています。

動画では太陽のダイナミックな「顔」の移り変わりが表現されていて魅了されます。

 

 

Image Credit: NASA / SDO / USPS
Video Credit: NASA Goddard
Source: NASA、NASA Goddard、USPS
文/吉田哲郎

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