JAXAは星出彰彦飛行士が搭乗する宇宙船の打ち上げ日を発表しました。合わせて現在国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の野口聡一飛行士の帰還日も発表しました。
JAXAによると、星出飛行士は日本時間4月22日(木)19時11分に、米国の民間宇宙船「クルードラゴン」運用2号機に乗り込み、ISSへと向かいます。打ち上げは米国フロリダ州にあるケネディー宇宙センターで行われます。
また野口飛行士は日本時間4月29日(木)1時35分(深夜)に地球へ帰還します。野口飛行士が搭乗する「クルードラゴン」運用初号機はフロリダ沖に着水する予定です。
スケジュール通りに打ち上げと帰還を行う場合、日本人飛行士2人がISSで同時滞在をすることになります。これは2010年に野口飛行士と山崎直子飛行士が同時滞在をして以来、約10年ぶりです。
なお、これらの日時はISSの運行や地上の天候により変更する場合があります。
星出彰彦宇宙飛行士は、スペースX社が開発・製造をする「クルードラゴン」運用2号機に搭乗します。宇宙での滞在は約半年の予定で、ISSでの長期滞在中には日本人宇宙飛行士2人目の船長を務めます。星出飛行士と一緒に3名の飛行士が宇宙へ向かいます。コマンダーでNASAのシェーン・キンブロー飛行士、パイロットのメーガン・マッカーサー飛行士、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)のトマ・ペスケ飛行士です。
また野口聡一宇宙飛行士は2020年11月16日に、「クルードラゴン」運用初号機でISSへ向かいました。日本人として初めて民間の宇宙船に搭乗し、ISSでは船外活動や実験などを実施。さらに野口飛行士のツイッターやユーチューブチャンネルでは宇宙から見た光景や暮らしを伝えており、人気を集めています。
今回2機続けて新型の民間宇宙船に日本人が搭乗することとなり、世界中の注目を集めています。
Image Credit: NASA
Source: NASA/JAXA
文/出口隼詩