現地時間5月15日、アメリカ・フロリダ州にあるケネディー宇宙センター39A発射台からスペースX社のファルコン9ロケットが打ち上げられました。
今回の打ち上げは「スターリンク」衛星とともに他社の人工衛星を打ち上げるライドシェアミッションです。ファルコン9ロケットにはスターリンク衛星52基と人工衛星2機が搭載されました。スターリンク衛星は打ち上げから1時間38分後、2機の衛星は打ち上げから約1時間後にロケットから分離し、打ち上げは成功したということです。また、恒例となった第一段機体の着陸も無事に成功しました。
ライドシェアされた衛星はCapella Space社の「SAR衛星」とTyvak-Nano Satellite System社の「Tyvak-0130」です。Capella Space社は2016年3月にアメリカ・カルフォルニアで設立されたベンチャー企業です。今年1月に行われたスペースX初のライドシェアミッション「Transporter-1」で2機のSAR衛星を打ち上げました。一方、Tyvak社の衛星は、スペースX社、同社ともに人工衛星の詳細を明らかにしていません。
今回のミッションで使用されたファルコン9ロケット第一段機体は、8回目の打ち上げと着陸になりました。1回目の使用は昨年5月に行われた民間有人宇宙船の初打ち上げ「Demo-2」ミッションです。その後は、「ANASIS-II」や国際宇宙ステーションの補給船ミッション「CRS-21」、ライドシェアミッション「Transporter-1」、3つのスターリンクミッションで使用されました。第一段機体は大西洋上に待機しているドローン船「Of Course I Still Love You」号に着陸。機体に取り付けられたオンボードカメラからは、その様子がはっきりと映っています。この船の大きさについてスペースX社は「football field-size」と説明しており、その大きさがイメージできます。
Image Credit: SpaceX Youtube
Source: SpaceX, Space News
文/出口隼詩